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第17部分

好き≠恋(日文版)-第17部分

小说: 好き≠恋(日文版) 字数: 每页4000字

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「コタツでアイスと同じだな」
 健人が素っ気無く言うと「コタツにアイスも美味しいよね」と笑う。どうして、こんなに態度が変わったのか健人は理解できなかった。歩と喋れば喋るほど、疑問が沸いてしまい、頭の中でめまぐるしくなるぐらい考え込んでしまう。結局のところ、分からずに考えるのをやめてしまうのだから、最初から考えなければ良いと思うのに、そう思えば思うほど、頭の中ではずっと考え続けてしまうのだった。
「俺、出かけるけど。健人は出かける予定とかあるの?」
「ない」
 健人がはっきり答えると歩は驚いたように目を見開き「無いの!?」と大声を出した。歩のように友達が多いわけでもなく、誰かと撸Г螭坤辘工毪韦厦娴工馈¥郡嵯⒔护袱辘藲iを見ると、歩は皿の中でスプ螭颏挨毪挨毪趣欷激啤浮饯盲 工葏郅い俊
「そう言えば、ジンが泊まりに行っても良いって聞いてたんだけど、良い?」
「好きにすれば」
 またもや素気なく答え、健人はカレ蚩冥酥肖巳毪欷搿J长伽皮い腴gは会話をしなくて済むだろうと思い、懸命にスプ螭蚩冥丐冗ぶ。ジンを連れてこようがこまいが、それは歩の勝手だ。いちいち、健人に了承なんて取らなくても良い。それでも、ジンが来てしまうことで何かが崩れそうで怖かった。かと言って、来るなとも言えずに、健人はジレンマに苛まれる。この状況を打破したいのか、それとも継続させたいのか、自分の気持ちが良く分からなかった。
「じゃぁ、明日からおいでって言っとくわ。多分、ジンとだったら仲良くできると思うんだよね。喋ってると楽しいし。ほら、健人と同じ特待生じゃん?」
「別に特待生同士だからって仲良くできるわけでもないだろ」
「そうかもしれないけどさ。ほんと、良い奴なんだって」
 力説する歩を横目で見て、健人はそれ以上、何も言わなかった。仲良くできるかどうかなんて、現時点では分からないことだ。いくら、歩と仲が良いと言っても健人と出来るかどうかは、まだ不明だ。それに、特待生同士だからと言って仲良くするようなものでもない。これ以上、歩の話を聞いていられなくなり、健人は立ち上がった。
「ごちそうさま」
「……はやっ! あ、そうだ。夜までには帰ってくるから、夕飯、作っておいてよ」
 その言葉に健人の動きが止まった。夕食を作っておいてくれと頼まれても、冷蔵庫の中はすでに空で、何かを作るなら買い物へいかなければいけない。こんな暑い中、外へ出たくない健人は少しだけ嫌そうな顔をした。
「昨日は肉じゃがだったし、昼飯はカレ坤盲郡椤⒅腥Aが食べたいな
「……はぁ?」
 リクエストされたものがとても面倒なものだったため、健人はつい、嫌そうな声を上げてしまった。それでも歩はめげずに「中華だったら、酢豚かなぁ。あ、でもピ蕙笙婴い坤椁胜 工榷坤暄预韦瑜Δ藚郅い啤ⅳΔ螭Δ螭葠槫螭扦い俊W鳏盲皮い皮阮mまれ、料理をリクエストしてくれるのは作る側としてはとても嬉しいことだが、なんだか作って待っていることが主婦みたいで嫌だなと思った。
「麻婆豆腐が良いな!」
 スプ螭蚪∪摔送护钉堡拼笊茄预iに、健人はため息交じりに答えた。
「……分かったよ」
 どんなに嫌そうな顔をしていても、歩が笑顔でそう言うので健人は仕方なく了承した。料理をすることは嫌いではないし、こうして、食べたいものを言ってくれる方が作るもの簡単だからと自分に言い聞かせる。そうでないと、何もかもが上手くいかない気がした。
 いつの間にか、嫌いと言う感情はどこかへ消えてしまった。
 その代わり生まれたのは、疑問だった。歩は自分のことを嫌いなはずなのに、どうして笑顔で話しかけてくることが出来るんだろうか。また、嫌いだと言って見放すときが来るのだろうか。そう考えてしまうと、急に体温が落ちて行くのを感じる。手のひらは、またたく間に冷たくなる。
「じゃ、俺、出かけてくるから。そうだな7時か8時には帰ってこれると思う。遅くなるようだったら、連絡するから」
「……別にしなくていい」
 呟くように言うと、歩は笑って「するから」と言ってリビングから出て行った。いきなり優しくされても、何か裏があるのではないかと疑ってしまって、歩のことを信じきれなかった。変わったのは、停電が起きた昨日から。歩も変わっているけれど、健人自身も変わりつつあった。前ならば、要らないと言われれば絶対に作らなかっただろう。どれほど頼まれても要らないと言ったんだからと言って、一刀両断していたはずだ。それなのに、リクエスト通りご飯を作っているのが信じられなかった。
「……俺、どうなってるんだよ」
 感情をこめて吐きだしても、答えなど見つからなかった。それに、見つける気もあまり無かった。本当のことを知るのが、少し怖かった。
 7時か8時ぐらいになったら帰ってくると言っていた歩だったが、そろそろ9時になろうとしているのに家には帰ってこなかった。学校へ行っている時から、結構遅くなることもたびたびあり、母が一度怒っているのを目にしたことがあった。連絡の1本ぐらい入れてねと言った母に対して、歩は笑顔で「分かった」と言ったが、遅くなるとき連絡を入れることは無かった。所詮、口だけなのだと言い聞かせて、健人はテレビの電源を入れた。
 フライパンの中には、麻婆豆腐が入っているし、冷蔵庫の中には春雨サラダが置いてある。中華ス驻庾鳏盲皮ⅳ盲啤ⅳⅳ趣蠚iが帰ってくるだけの状態になっている。一人で食べようかと思ったが、片づけをするのは健人なので、帰ってくるまで待つことを決めた。それから、すでに2時間は経っている。帰ってこないなと、玄関へ続く扉を見つめては、何故、帰りを待っているんだと自分を諌め、わざとらしくテレビに目線を向けた。
 昼食以降、何も口にしていないせいか、先ほどからぐるぐると腹が鳴っている。さっさと食べてしまった方が良いのではと思うが、体を動かすのも面倒になりソファ似兢欷盲皮い俊W蛉栅悉ⅳ蓼昝撙欷骸⒃绀郡櫎幛皮筏蓼盲郡护いⅳ长螭试绀r間から眠気が襲ってきていた。テレビは大して面白いのもやっていない。うとうとと瞼が重たくなってきて、頭を振って目を覚まそうとするが、眠気の方が勝っているせいかドンドンと視界が狭くなっていく。
 気付いた時には、眠ってしまっていた。

 家の前で携帯を開いてから、約束の時間が大幅に過ぎていることに気付いた。きっと、健人のことだから、言った時間に帰ってこなくても、知らん顔をしているような気がして歩はそっと扉を開けた。
 出来るだけ約束は守りたかったが、花火をしていたら帰ることを忘れて夢中になってしまった。リビングに電気が付いているのを見て、歩は静かに家へと入る。足音を立てない様、忍び足で廊下を歩き、リビングの扉を開けるとソファ墙∪摔匹欹婴蛞姢皮い俊
「た……」
 ただいまと言おうとした声を、歩は必死に抑えた。右手で口を押さえて、肩が上下に動いている健人にそっと近づく。上から覗き込むように健人の顔を見ると、瞼は椋Г袱椁欷皮い啤ⅳ工浃工浃惹尴ⅳ蛄ⅳ皮皮い俊A激激激à皮撙毪取⒔∪摔铣绀橄村胜嗓颏筏皮い郡瑜Δ蕷荬工搿¥饯欷思窑沃肖螔叱坤盲啤⑽缜爸肖椁浃盲皮い俊¥饯纹¥欷郡蓼盲皮筏蓼盲郡韦坤恧Δ人激ぁ⑵黏长丹胜い瑜Δ饯盲入xれた。
 水を飲もうと思って、冷蔵庫を開ける。冷蔵庫の中段に置かれた春雨サラダが目に入り、中華を作ってくれと頼んだことを思い出した。振り返ってコンロを見ると、フライパンの中にはリクエスト通り麻婆豆腐が作られている。食べた形跡も無く、ぽつんと置かれている麻婆豆腐を見つめてから、ソファ乔蓼皮い虢∪摔四郡蛳颏堡俊
「……もしかして、待っててくれたの?」
 そう口に出してみたが、信じられなかった。歩のことを嫌っていて、見ているだけで憎いと言った目をしていた健人が、帰ってくるのを待っていてくれるわけがない。ここ最近、話しかけたら話すようになってくれたことだって、少し可笑しいなと思っていたのだ。それは自分も一緒で、歩はガリガリと頭を掻き毟る。
 昨日から、可笑しいことは分かっていた。停電して真っ暗になった家の中で蹲っていた健人を見てから、健人のことが放っておけなくなった。家の中に居ることも辛いが、健人から離れるのも少し辛く、何を考えているのか分からなかった。考えれば考えるほど、思考が混乱するから、思った通りに行動してみた。すると、健人の態度も変わっていたので、物凄く驚いた。
 話しかけても無視されると思っていたのに、健人は聞かれたことはちゃんと答えてくれる。それが嬉しくもあり、苦しかった。
 健人が、何を考えているのか分からない。
 冷蔵庫の扉を椋Г幛啤iはソファ乔蓼皮い虢∪摔嗡叵颏盲俊=橇ⅳ盲皮い皮狻⑹焖筏皮筏蓼盲皮い毪韦⒔∪摔郡蛞櫎蓼箽菖浃蠠oい。背もたれに深く凭れて、足をだらんと伸ばしている姿は、昼寝をしているようにも見えた。
「……健人」
 歩は肩を揺すって、健人を起こした。うっすらと目が開くが、相当眠たいのか、健人はまた目を椋Г袱搿¥长螭胜趣长恧乔蓼皮い皮巷L邪をひいてしまうだろう。ク椹‘の風は、健人に向けて直接吹き付けていた。
「起きて。風邪ひく」
 今度は強めに揺すってみたが、目を開ける様子もなかった。熟睡している健人を見るのは初めてで、寝ている姿はいつもよりあどけなかった。顔にかかったん姢蚊蛑袱扦嗓堡啤iは健人の額を指で撫でる。眉間に力を入れているせいか、いつも眉間に皺が寄っている。皺が寄っている眉間を指で撫で、歩は屈んだ。
 魔が差した。とでも言うのだろうか。唇と唇が触れる寸前で、歩は自分が何をしているのか気付き、動きを止めた。
「……っ」
 漏れるような声を出して、歩は一気に自分の体を引いた。何も知らない健人は相変わらず、穏やかな表情で寝ている。嫌いだった。大嫌いだと思っていた。一体、何が嫌いで何が好きなのか分からなくなってしまった。
「……何しようとしてたんだ、俺は」
 触れようとした唇に指を這わすと、燃えているように熱かった。唇から指を離して、歩は健人に背を向けた。一刻も早く、リビングから居なくならないと、今度はこの衝動を止めれないような気がした。
健人は寒さで目を覚ました。付けっ放しのテレビは砂嵐になっていて、ザ订‘と煩い音が耳を突く。放送が終わってしまっていると言うことは深夜なのだろうと思い、壁にかかっている時計に目を向けると、午前3時を回ろうとしていた。こんな時間になっても、まだ歩は帰ってきていないのかと健人は玄関へと行き、帰ってきているかどうかを確認した。
 玄関には健人の靴と、歩の靴が転がっている。靴があると言うことは帰ってきているのだろう。健人はリビングへと戻る。帰ってきているなら帰ってきているで一言ぐらいかけてくれてもよかったのにと、健人は天井を見上げる。それでもそう文句を言えないのは、待っていると思われるのがイヤだからだ。リビングに戻り、キッチンへ行くと健人が作ったままの状態で何もかもが残っていた。
 帰ってきて、ご飯も食べていないんだろうか。寝る前に訴えていた空腹がぶり返してきて、健人はフライパンに火をかけた。歩が食べなかったとしても、二人前ぐらいだったら一人で食べ

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