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第13部分

[日文]人间失格 作者 太宰治-第13部分

小说: [日文]人间失格 作者 太宰治 字数: 每页4000字

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  至る処《ところ》に 至高の力を感じあらゆる国にあらゆる民族に同一の人間性を発見する我は異端者なりとかや
  みんな拢Uをよみ摺à皮螭韦瑜扦胜愠WRも智慧《ちえ》もないのよ生身《いきみ》の喜びを禁じたり 酒を止めたりいいわ ムスタッファ わたしそんなの 大嫌い[#ここで字下げ終わり]
  けれども、その頃、自分に酒を止めよ、とすすめる処女がいました。「いけないわ、毎日、お昼から、酔っていらっしゃる」バアの向いの、小さい煙草屋の十七、八の娘でした。ヨシちゃんと言い、色の白い、八重歯のある子でした。自分が、煙草を買いに行くたびに、笑って忠告するのでした。「なぜ、いけないんだ。どうして悪いんだ。あるだけの酒をのんで、人の子よ、憎悪を消せ消せ消せ、ってね、むかしペルシャのね、まあよそう、悲しみ疲れたるハ趣讼M虺证晾搐工稀ⅳ郡牢Ⅴ浮钉婴蟆筏颏猡郡椁褂癖胜臁ⅳ盲皮汀¥铯毪ぁ埂袱铯椁胜ぁ埂袱长我袄伞%工筏皮浃毪尽埂袱筏皮琛工沥盲趣鈵櫎婴欷合麓饯蛲护訾工韦扦埂!格R鹿野郎。貞操観念、……」しかし、ヨシちゃんの表情には、あきらかに誰にも汚されていない処女のにおいがしていました。としが明けて厳寒の夜、自分は酔って煙草を買いに出て、その煙草屋の前のマンホ毪寺浃沥啤ⅴ瑗筏沥悚蟆ⅳ郡工堡皮欷āⅳ冉肖印ⅴ瑗筏沥悚螭艘悉菠椁臁⒂彝螭蝹问值堡颉ⅴ瑗筏沥悚螭摔筏皮猡椁ぁⅳ饯螘rヨシちゃんは、しみじみ、「飲みすぎますわよ」と笑わずに言いました。自分は死ぬのは平気なんだけど、怪我をして出血してそうして不具者などになるのは、まっぴらごめんのほうですので、ヨシちゃんに腕の傷の手当をしてもらいながら、酒も、もういい加減によそうかしら、と思ったのです。「やめる。あしたから、一滴も飲まない」「ほんとう?」「きっと、やめる。やめたら、ヨシちゃん、僕のお嫁になってくれるかい?」しかし、お嫁の件は冗談でした。「モチよ」モチとは、「勿論」の略語でした。モボだの、モガだの、その頃いろんな略語がはやっていました。「ようし。ゲンマンしよう。きっとやめる」そうして翌《あく》る日、自分は、やはり昼から飲みました。夕方、ふらふら外へ出て、ヨシちゃんの店の前に立ち、「ヨシちゃん、ごめんね。飲んじゃった」「あら、いやだ。酔った振りなんかして」ハッとしました。酔いもさめた気持でした。「いや、本当なんだ。本当に飲んだのだよ。酔った振りなんかしてるんじゃない」「からかわないでよ。ひとがわるい」てんで疑おうとしないのです。「見ればわかりそうなものだ。きょうも、お昼から飲んだのだ。ゆるしてね」「お芝居が、うまいのねえ」「芝居じゃあないよ、馬鹿野郎。キスしてやるぞ」「してよ」「いや、僕には資格が無い。お嫁にもらうのもあきらめなくちゃならん。顔を見なさい、赤いだろう? 飲んだのだよ」「それあ、夕陽が当っているからよ。かつごうたって、だめよ。きのう約束したんですもの。飲む筈が無いじゃないの。ゲンマンしたんですもの。飲んだなんて、ウソ、ウソ、ウソ」薄暗い店の中に坐って微笑しているヨシちゃんの白い顔、ああ、よごれを知らぬヴァジニティは尊いものだ、自分は今まで、自分よりも若い処女と寝た事がない、結婚しよう、どんな大きな悲哀《かなしみ》がそのために後からやって来てもよい、荒っぽいほどの大きな歓楽《よろこび》を、生涯にいちどでいい、処女性の美しさとは、それは馬鹿な詩人の甘い感傷の幻に過ぎぬと思っていたけれども、やはりこの世の中に生きて在るものだ、結婚して春になったら二人で自転車で青葉の滝を見に行こう、と、その場で決意し、所謂「一本勝負」で、その花を盗むのにためらう事をしませんでした。そうして自分たちは、やがて結婚して、それに依って得た歓楽《よろこび》は、必ずしも大きくはありませんでしたが、その後に来た悲哀《かなしみ》は、凄惨《せいさん》と言っても足りないくらい、実に想像を絶して、大きくやって来ました。自分にとって、「世の中」は、やはり底知れず、おそろしいところでした。決して、そんな一本勝負などで、何から何まできまってしまうような、なまやさしいところでも無かったのでした。
  二
  堀木と自分。互いに軽蔑《けいべつ》しながら附き合い、そうして互いに自《みずか》らをくだらなくして行く、それがこの世の所謂「交友」というものの姿だとするなら、自分と堀木との間柄も、まさしく「交友」に摺いⅳ辘蓼护螭扦筏俊W苑证ⅳ尉颏违攻骏螗桑啸ⅳ违蕙昆啶瘟x侠心《ぎきょうしん》にすがり、(女のひとの義侠心なんて、言葉の奇妙な遣い方ですが、しかし、自分の経験に依ると、少くとも都会の[#「都会の」に傍点]男女の場合、男よりも女のほうが、その、義侠心とでもいうべきものをたっぷりと持っていました。男はたいてい、おっかなびっくりで、おていさいばかり飾り、そうして、ケチでした)あの煙草屋のヨシ子を内縁の妻にする事が出来て、そうして築地《つきじ》、隅田川の近く、木造の二階建ての小さいアパ趣坞A下の一室を借り、ふたりで住み、酒は止めて、そろそろ自分の定った職業になりかけて来た漫画の仕事に精を出し、夕食後は二人で映画を見に出かけ、帰りには、喫茶店などにはいり、また、花の悚蛸Iったりして、いや、それよりも自分をしんから信頼してくれているこの小さい花嫁の言葉を聞き、動作を見ているのが楽しく、これは自分もひょっとしたら、いまにだんだん人間らしいものになる事が出来て、悲惨な死に方などせずにすむのではなかろうかという甘い思いを幽かに胸にあたためはじめていた矢先に、堀木がまた自分の眼前に現われました。「よう! 色魔。おや? これでも、いくらか分別くさい顔になりやがった。きょうは、高円寺女史からのお使者なんだがね」と言いかけて、急に声をひそめ、お勝手でお茶の仕度をしているヨシ子のほうを顎《あご》でしゃくって、大丈夫かい? とたずねますので、「かまわない。何を言ってもいい」と自分は落ちついて答えました。じっさい、ヨシ子は、信頼の天才と言いたいくらい、京橋のバアのマダムとの間はもとより、自分が妗畟}で起した事件を知らせてやっても、ツネ子との間を疑わず、それは自分が嘘がうまいからというわけでは無く、時には、あからさまな言い方をする事さえあったのに、ヨシ子には、それがみな冗談としか聞きとれぬ様子でした。「相変らず、しょっていやがる。なに、たいした事じゃないがね、たまには、高円寺のほうへも撸Г婴死搐皮欷盲皮いτ鶃谎预怠雇欷堡毪取⒐著Bが羽ばたいてやって来て、記憶の傷口をその嘴《くちばし》で突き破ります。たちまち過去の恥と罪の記憶が、ありありと眼前に展開せられ、わあっと叫びたいほどの恐怖で、坐っておられなくなるのです。「飲もうか」と自分。「よし」と堀木。自分と堀木。形は、ふたり似ていました。そっくりの人間のような気がする事もありました。もちろんそれは、安い酒をあちこち飲み步いている時だけの事でしたが、とにかく、ふたり顔を合せると、みるみる同じ形の同じ毛並の犬に変り降雪のちまたを駈けめぐるという具合いになるのでした。その日以来、自分たちは再び旧交をあたためたという形になり、京橋のあの小さいバアにも一緒に行き、そうして、とうとう、高円寺のシヅ子のアパ趣摔猡饯文噌Eの二匹の犬が訪問し、宿泊して帰るなどという事にさえなってしまったのです。忘れも、しません。むし暑い夏の夜でした。堀木は日暮頃、よれよれの浴衣を着て築地の自分のアパ趣摔浃盲评搐啤ⅳ绀颏氡匾ⅳ盲葡姆蛸|入したが、その伲毪夏袱酥欷毪趣蓼长趣司吆悉い瑦櫎ぁⅳ工笆埭背訾筏郡い椤ⅳ趣摔黏蛸Jしてくれ、という事でした。あいにく自分のところにも、お金が無かったので、例に依って、ヨシ子に言いつけ、ヨシ子の衣類を伲荬顺证盲菩肖护皮黏蜃鳏辍④ツ兢速Jしても、まだ少し余るのでその残金でヨシ子に焼酎《しょうちゅう》を買わせ、アパ趣挝萆悉诵肖⒂缣锎à闀rたま幽かに吹いて来るどぶ臭い風を受けて、まことに薄汚い迹麤訾窝绀驈垽辘蓼筏俊W苑证郡沥悉饯螘r、喜劇名詞、悲劇名詞の当てっこをはじめました。これは、自分の発明した撸铯恰⒚~には、すべて男性名詞、女性名詞、中性名詞などの別があるけれども、それと同時に、喜劇名詞、悲劇名詞の区別があって然るべきだ、たとえば、汽船と汽車はいずれも悲劇名詞で、市電とバスは、いずれも喜劇名詞、なぜそうなのか、それのわからぬ者は芸術を談ずるに足らん、喜劇に一個でも悲劇名詞をさしはさんでいる劇作家は、既にそれだけで落第、悲劇の場合もまた然り、といったようなわけなのでした。「いいかい? 煙草は?」と自分が問います。「トラ。(悲劇《トラジディ》の略)」と堀木が言下に答えます。「薬は?」「粉薬かい? 丸薬かい?」「注射」「トラ」「そうかな? ホルモン注射もあるしねえ」「いや、断然トラだ。針が第一、お前、立派なトラじゃないか」「よし、負けて置こう。しかし、君、薬や医者はね、あれで案外、コメ(喜劇《コメディ》の略)なんだぜ。死は?」「コメ。牧師も和尚《おしょう》も然りじゃね」「大出来。そうして、生はトラだなあ」「ちがう。それも、コメ」「いや、それでは、何でもかでも皆コメになってしまう。ではね、もう一つおたずねするが、漫画家は? よもや、コメとは言えませんでしょう?」「トラ、トラ。大悲劇名詞!」「なんだ、大トラは君のほうだぜ」こんな、下手な駄洒落《だじゃれ》みたいな事になってしまっては、つまらないのですけど、しかし自分たちはその撸铯颉⑹澜绀违单恁螭摔鈬L《か》つて存しなかった頗《すこぶ》る気のきいたものだと得意がっていたのでした。またもう一つ、これに似た撸铯虻睍r、自分は発明していました。それは、対義語《アントニム》の当てっこでした。违ⅴ螗龋▽澚x語《アントニム》の略)は、白。けれども、白のアントは、赤。赤のアントは、!富à违ⅴ螗趣希俊工茸苑证瑔枻Δ取④ツ兢峡冥蚯菠瓶激āⅰ袱àà盲取⒒ㄔ陇趣いα侠砦荬ⅳ盲郡椤⒃陇馈埂袱い洹ⅳ饯欷膝ⅴ螗趣摔胜盲皮い胜ぁ¥啶筏怼⑼x語《シノニム》だ。星と菫《すみれ》だって、シノニムじゃないか。アントでない」「わかった、それはね、蜂《はち》だ」「ハチ?」「牡丹《ぼたん》に、……蟻《あり》か?」「なあんだ、それは画睿顶猊隶ぅ铡筏馈¥搐蓼筏沥悚い堡胜ぁ埂袱铯盲浚 』à摔啶殡叀ⅰ埂冈陇摔啶殡叅坤恧Α埂袱饯Αⅳ饯Α;à孙L。風だ。花のアントは、風」「まずいなあ、それは浪花節《なにわぶし》の文句じゃないか。おさとが知れるぜ」「いや、琵琶《びわ》だ」「なおいけない。花のアントはね、……およそこの世で最も花らしくないもの、それをこそ挙げるべきだ」「だから、その、……待てよ、なあんだ、女か」「ついでに、女のシノニムは?」「臓物」「君は、どうも、詩《ポエジイ》を知らんね。それじゃあ、臓物のアントは?」「牛乳」「これは、ちょっとうまいな。その眨婴扦猡σ护摹u。オントのアント」「恥知らずさ。流行漫画家上司幾太」「堀木正雄は?」この辺から二人だんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来たのでした。「生意気言うな

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